記事

最善の施設を選ぶことが、できる限りの母への愛だった。

 

大切な家族への愛「せめて最善の施設を選びたい

自営業で働いてらっしゃるUさん(51)は7年前(当時44歳)、もともと別居していた認知症のお母さま(79)の介護を

自分でするよりもきちんとしたところに任せたほうがいいと思い、有料老人ホームに入所させました。」

「同じことを繰り返し繰り返し話す母の周りからは友達が離れて

孤立を深めて話し相手がいなくなって

そうしたら(認知症の)症状が進む悪循環に陥っていたんです。」

とその当時を思い出していました。

 

お母さまを施設に預けることに抵抗感はあったそうですが、

ご自身での介護ではお母さまの認知症はどんどん進行をはやめてしまう。

そして当時44歳と働き盛りでもあったため、

生計を立てるためにも仕事をおろそかにすることはできない等の都合で同居は難しいと判断したからです。

Uさんは、入所先探しの過程でまずは近郊のさまざまな施設を目にし、

平日の帰宅後は情報収集として資料請求をした案内を読んだり、気になったことは電話をして確認したそうです。

 

中には雑居ビルのフロアを3畳あるかないかの部屋ごとにパーテーション(薄い板)で仕切り、

あるのはベットとタンス、机と椅子だけがあるというだけ、

さらに、なるべく眠らせておきたいのか真っ暗な室内に高齢者を押し込めていたところもあり、

「これはいったいどういうことだ、最低限の人権すら守られていないじゃないか」と憤りを感じたと言います。

 

Uさんは、

「本来は自家で母をみないといけないのだろうけど、それができない。

だからせめて、お世話になる環境はなるべく良いところであってほしかった

最善の施設を選ぶことが、できる限りの母への愛だったと言います。

 

ではそんなUさんが選んだ施設とはいったいどんな所だったのか。

Uさんが選んだ施設では、

入所者の自由を尊重するケアを目指しており、

判断能力や身体能力に応じて単独での外出も許可しています。

入所者の希望をできる限り優先している」のだそうです。

 

それを実現するために施設では事前にチェック項目を用意しています。

買い物や時間内に元の場所に戻ってくる散歩などで入所者の能力をチェックし、

家族とも相談して単独での外出の可否を判断するのです。

 

しかしやはり万が一のことを想定した準備も大事で、

行方不明になるのを防ぐため、位置情報端末や施設の連絡先を書いたメモを携行してもらう。

地元住民らに理解を得ることも重要だといいます。

施設の職員が地道に地元住民の方へ説明に回り、

また実際に介護する現場の職員と地域のケアマネジャーらとの情報共有を欠かさず行っているといいます。

 「読書好きの母が図書館に出かけても、誰かが気付いてくれる」

Uさんは、施設にお母さまを預け、安心を手にしたとお話していました。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る
error: Content is protected !!